特別対談 蔡先生、向井先生、山口先生

漢方医

関西東洋医学臨床研究会主宰・蔡鍼灸整骨院

蔡 曉明(さい ぎょうめい)先生

  • ※全ての情報は掲載時のものです。
    現在の状況とは異なる場合があります。

ムカイ・クリニック

向井 誠(むかい まこと)先生

  • ※全ての情報は掲載時のものです。
    現在の状況とは異なる場合があります。

山口診療所

山口 竜司(やまぐち りゅうじ)先生

  • ※全ての情報は掲載時のものです。
    現在の状況とは異なる場合があります。

私は11年前から、中医学(中国伝統医学のこと)の研究会に、中国の漢方薬や鍼灸について講義をしています。その研究会を通じて、向井先生や山口先生と知り合いました。

そうです。医師・薬剤師・鍼灸師の先生方が、蔡先生の東洋医学の講義を聴きに皆さん集まって来られるといった研究会です。つまり、蔡先生の「東洋医学塾」と考えていただければ判りやすいかと思います。

私は中国で中医学の内科医をしていましたが、大阪大学医学部でリハビリテーション医学を学ぶために中国政府派遣留学生として来日しました。そのまま日本に留まり、日本のみなさんに中国の’本当の漢方’を教えたいと、中医学の研究会を立ち上げました。もう11年になりますので、通算すると各会に数百回の講義を行ってきたことになりますね。臨床の場では、鍼灸整骨院を開業しています。

小学4年生の時に中国文化大革命が始まり、学校ではあまり勉強ができなくなりました。それで、毎日小説を読んで過ごしていたら、半年ほどで近視になってしまいました。近視になったことはとてもショックで、自分で近視を治せないものかと、5年生の時に鍼灸の本を買って独学で勉強しはじめました。これが私の鍼治療のきっかけです。6年生の時には、「生姜やねぎがかぜに効く」ことを本で知り、中薬(中国の漢方薬)・草薬に興味を持って、こちらの勉強もはじめました。小学校卒業後、父と家族が農村へ下放(文化大革命において知識階層者や学生が農村などで肉体労働に従事させられたこと)し、私は農村の中学校へ入学しました。山村には専門医療もなければ人々に医療を受けるお金もなく、鍼灸と民間草薬が医療の中心でした。その時期は、学校ではあまり授業がなく、暇はたっぷりとありました。私は多くの読書から学んだことと、農民から民間草薬を学んだことを、同級生や担任の先生、近所の人への治療で実践しました。
当時はまだ弁証論治などは知らず、ただ単味薬の効果などを利用していただけなのですが、それでもよく効きました。こうして私は、自分と家族、周りの人たちの健康を、6年間守りました。
1977年に中国文化大革命が終わり、大学試験が10年ぶりに再開され、私は試験に合格して江西中医学院へ入学し、やっと自分の理想が実現しました。
大学在学中は多くの名医や教授と親しくなり、直接指導を受けながら、同時に多くの本から知識を習得し、さまざまな経験をすることができました。
その後、日本で学んだことも踏まえながら、私の中医学の知識や経験を日本のみなさんの健康に役立てられないかと考え、専門家向けに東洋医学の研究会を立ち上げました。また、一般の人々に向けても、市民講座などでお話をしています。

西洋医学の医師、薬剤師、鍼灸師など、主に医療の専門家の方々を対象に、中医学について講義をおこなっています。講義内容は、理論だけでなく、受講される先生方の臨床に役立つものを心がけています。
例えば「きょう勉強、あした応用」。中医学の理論と実際の臨床が結びつくように講義を行っているので、参加された方は中医学への実感が高まります。ほかには「1回参加、1回収穫」。途中から参加された先生にも、その講義で必ず何らかの収穫が得られるよう、毎回心がけています。
西洋医学を学ばれた医師の方々へはできるだけ西洋医学の角度から考え、東洋医学と西洋医学の共通点を説明し、理論と臨床を結びつけ、相互に補完しあうようにしています。
中医学の「心」を例にあげますと、「心」には「血脈を主る(つかさどる)」と「神を主る」の
二つ重要な生理機能があり、生理状態と病理状態には「血脈」と「神」が相互に影響しあっています。[血脈を主る」とは、西洋医学の循環系統と関係し、「神を主する」とは、精神と意識に関係します。西洋医学の循環系と脳の精神活動は、中医学の「心」と一体になっています。実際の臨床においても循環疾病と精神疾病が関係しています。このような概念を理解し、臨床には東洋医学と西洋医学を生かすことが重要です。東洋医学の視点からは西洋医学に批判的な見方もありますが、西洋医学は、たいへんすばらしい学問であると私は思っています。
東洋医学と西洋医学の違いについてお話しましょう。西洋医学の考え方は「弁病論治」(べんびょうろんじ)です。疾病の発病原因・病理変化・経過・予後などを解明し、疾病診断すなわち病名がわかれば、治療方法は共通です。疾病の縦の変化を重視します。
東洋医学は「弁証論治」(べんしょうろんじ)で、疾病の現在の状況を重視し、人・地理・季節により、それぞれ治療方法が異なります。疾病の横の変化を重視します。
東洋医学では病の状態をあらわす「証」を治療の指針とします。同じ疾病でも違う証であれば、治療方薬は異なります。違う疾病でも同じ証であれば、同じ治療方薬を使用します。すなわち「同病異治」・「異病同治」です。
弁病を中心とする西洋医学と、弁証を中心とする東洋医学は、長所・短所を相互に補助しあうことができます。縦(西洋医学)と横(東洋医学)の線を引き、その交差点が一番よい治療方針になるのです。
ですから、私はいつも、四診・弁証・治療方法・処方・薬効などについて、できるだけ東洋医学と西洋医学の生理・病理を一緒に説明します。お互いの共通項を見出すことがとても重要なのです。

例えば、六味地黄丸(ろくみじおうがん)と八味地黄丸(はちみじおうがん)といった漢方薬は、臨床では西洋医学の高血圧症・糖尿病・慢性肝炎・慢性胃炎・自律神経失調症・前立腺肥大症・喘息・小児発育不良・老年病・慢性咽頭炎・難聴・免疫疾患・癌などに広く処方されています。しかし六味地黄丸と八味地黄丸は、これら疾患のすべての段階に有効というわけではありません。
では、これら処方はいつ使用できるのか?それは証によって決めるのです。
腰膝がだるく、無力・めまい・耳鳴り・寝汗・手のはら、足の裏にほてり・歯の動揺・舌が赤い・苔が少ない・脈細数などがあれば、「腎陰不足証」と診断し、六味地黄丸を投与します。
また、腰膝がだるく、無力・腰痛・冷え・浮腫・夜尿が多い、或いは尿量が減少・排尿困難・舌が淡胖(たんはん)・苔が白・脈沈無力などの症状が現われば、「腎陽不足証」を診断し、八味地黄丸を投与します。
東洋医学ではこのように疾病のStage(証)によって処方が違うのです。
このStage(証)の段階を診ることによって、病気の重大さがわかります。
以上、西洋医学の「弁病論治」と東洋医学の「弁証論治」についてお話してきましたが、わかりましたか?西洋医学の先生方からは、とても難しい理論だとよく言われます。

確かに最初は、弁証論治が難しいと思います。ですが、八網(陰陽・寒熱・表裏・虚実)弁証を理解できれば、すぐに応用できる方法でもあります。
例えば、一つめは、疾病から選択する方法で、十二腸潰瘍は、脾虚寒証が多いので、十二腸潰瘍と診断すれば、まず黄耆健中湯(おうぎけんちゅうとう)を投与してみます。結果を見て、さらに弁証論治します。
二つめは、処方から選択する方法です。人参湯(にんじんとう)は脾胃虚寒証の処方で、胃痛・腹痛・生理痛などの上腹部・下腹部の冷痛に有効です。元気がない・虚弱体質の方は舌淡白があれば、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)を投与すればよいです。精神不安・憂鬱・不定愁訴が多い方には、加味逍遥散(かみしょうようさん)を先に投与します。脾胃虚弱者には六君子湯(りっくんしとう)を投与します。等々。これらは理論と経験に裏打ちされたものなのです。
最後に、実は、毎回の講義は、自分自身に対してのテストだと思って勉強しています。同じ内容、同じ処方を講義しても、難しい内容の場合は、よりやさしく、そしてわかりやすく、例え簡単な内容でも、より深く興味を持って頂けるように工夫しております。これからも、さらに新しく深い内容を追求し続けていきます。講義は私自身の勉強であり、報告の場なのです。

開業して間もない頃、大腸癌末期の60歳台の患者さんを在宅で受け持ったことがあります。術後の局所再発と肺転移、脳転移を起こしていたのですが、西洋医学的には積極的な治療もないし、夜中・早朝と対処療法に追われていました。何か手はないかと疲れた頭で漠然と考えていたそんな時、行き詰まりを打開してくれそうな漢方の存在を知り、漢方医学を勉強し始めたのがきっかけです。
最初は、自分1人で各漢方メーカーから頂いた手帳を頼りに、病名漢方から数種類を処方していました。しかし、同じ症状に数種類の漢方処方があり、処方ごとの説明を読んでみて、うまく当てはまりそうだと思って処方しても、よく効く場合もあり、効かない場合もありました。いくつか入門的な本を読んで見たり、メーカー主催の講習会にも参加したのですが、レベルが合わなかったり、日常診療とうまくつなげることができず、知識が身につかない状態でした。
そんな時、ある講習会に蔡先生の講義が参加して、「いま、なんかよくわからんけど、この先生はすごい!東洋医学と西洋医学がよくわかっている。この先生について習いたい。」と初めて思ったのです。帰宅後、インターネットで蔡先生のホームページを探し出してきて、プライベートでも毎月「関西東洋臨床研究会」を開いていることを知り、すぐに参加することにしました。蔡先生の高弟である向井先生ともその研究会で知り合うことができました。そこから私の本格的な漢方の勉強が始まりました。
現在は蔡先生の定期的に行われる3つ(鍼灸を含めると4つ)の研究会と向井先生主催の漢方研究会に参加させていただいているのと、月に2回、第2、第4水曜日に直接指導していただいています。いまは単なる知識だけでなく、患者さんを診て、治療⇒勉強⇒治療の実践的なフィードバックがうまく回っている状態だと思います。ずいぶん勉強になりました。

私の診療所は大阪郊外の河内長野市にあり、近くに川が流れ、山と緑が多くて、とてもいいところです。患者さんは高齢な方が比較的多くて、3世帯4世帯同居も珍しくなく、家族総出で診療所にこられます。孫の1人が風邪を引くと家中に広まって、お父さんお母さん、お祖父ちゃん、お祖母ちゃんも来院されるという具合です。
田んぼと畑がたくさん残っており、川があり、古い家が多く、湿けが多いので、高齢者は気虚陽虚が多く、私は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、六君子湯(りっくんしとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、八味地黄丸(はちみじおうがん)などをよく処方しています。益気補陽剤は虚弱な高齢者のベースアップに非常に役立っており、流感などの予防や風邪などにかかっても長引かずに済んでいます。また都市部に比べて冬場は冷え込みが厳しいため、腰から下の冷え・痛み・痺れの患者さんが多いので、温陽散寒の当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を処方しています。皆さん寒さに負けずに元気で過ごせると大変喜ばれています。
当院のもう1つの特徴は、鍼と漢方を組み合わせているところです。例えば風邪で来院された患者さんに対して、風寒の感冒で頭痛や肩こりがある場合は、つぼの、風池(ふうち)、合谷(ごうこく)、肺兪(はいゆ)などに鍼をして瞬間的に発汗させて、その場で葛根湯+生姜湯を飲んでいただいて、帰る時に頭痛がなくなり、熱が下がり、速く回復します。例えば、風熱の感冒で咽頭痛が強い、頭痛、咳、鼻炎症状がある場合は、つぼの、少商(刺絡)、合谷、風池などに鍼をして瞬間的に咽頭痛が軽減し、後に荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)と西洋薬のアスゲンの組み合わせをよく使います。この方法は、古くからあるのですが、よく効いてくれます。また、胃腸の調子が悪い、胃痛などで来院する患者さんに、つぼの、足三里・中晥・胃兪・脾兪などに鍼刺激を加えて漢方の治療効果を高めています。
漢方と鍼灸を同時使用することで治療効果が高まり、いまでは症状消失までの時間が短縮し、薬代を減らすことが可能となっています。診療所の患者さんはもともと漢方を服用する習慣があったわけではありませんが、漢方がよく効くことを知ってからは、病気にかかったり、季節の変り目の体調不良時に、「これに効く漢方ありますか?」と自分から漢方を希望され、予防や治療を積極的にされています。

私は精神科医となって約20年になりますが、その内の前半は専ら向精神薬による治療を行っていました。しかし、この治療のみでは何か物足りなさを感じるようになり、何か別にこれはという治療法を習得できないものかと、講習会などで学んできては西洋医学の傍らで漢方を使うようになりました。しかし、精神科の病気自体にどのように漢方を使ったらよいのか、さらには精神科では本当に漢方が有効なのかという大きな壁にぶち当たるようになりました。そんな時に今なお恩師である蔡先生と出会う機会があり、得られるものがあり、それ以来、今日に至るまで、蔡先生を追いかけまわし中医学を学んできたという経緯があります。
蔡先生の漢方の講義は実に面白く、東洋医学を西洋医学の現象に置き換えて説明していただけるという解りやすいものでした。しかし、漢方の基礎学力に劣る私は、必死にノートに書き込んでは家に帰って教科書と照らし合わせて、ようやく理解できるといったことが1年くらい続いて、なんとか講義に付いていけるようになりました。この頃は本当によく勉強したものだと自分でも感心しています。(笑)そのようにしてメンタルな病気もある程度漢方で診ていくことができるという自信が付き、JR堺市駅の近くで開業することになりました。

ストレスの多い現代社会において、私は、慢性うつ状態の患者さんを診る機会が多く、漢方治療の第一選択として温胆湯加減をよく使っています。温胆湯は痰濁証に対する代表的な処方として有名ですが、私は慢性うつに対する基本処方と考えていて、さらにそれぞれの症状に対応して「加減」を行うという形で対応しています。例えば、焦燥感を認める場合は、山梔子(さんしし)を加えたり、加味逍遙散(かみしょうようさん)エキスを併用します。また、去風薬としての薄荷(はっか)や疏肝目的でシツリシを加えることも効果的であることが多く、「病邪を便から排出する」といった東洋医学的な発想からしばしば大黄を加えることも有用です。温胆湯は痰濁証に対する処方ですが、慢性うつではお血証(おけつしょう)を認めることも多く、丹参(たんじん)+香附子(こうぶし)を加えて対応しています。また、口渇・手足がほてるといった陰虚の症状、爪が脆くなった・手足のしびれといった血虚の症候を認めることもあり、前者では麦門冬(ばくもんどう)・北沙参(きたしゃじん)・玄参(げんじん)、後者では四物湯(しもつとう)エキス錠をよく使っています。うつの病態では、食欲不振・下痢といった脾虚(ひきょ)の症状をよく認めます。うつ病圏の疾患はもともと脾虚をベースに有していることが多く、これら消化器症状に対して六君子湯(りっくんしとう)は大変に馴染みやすく、私は温胆湯の中の茯苓(ぶくりょう)を増量し白朮(びゃくじゅつ)を加えるといった白朮・茯苓のペアーをよく使っています。温胆湯はエキス剤にはない煎じの処方ですので、エキス剤での代用として抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)エキスをよく使用します。
また、漢方治療を行う場合でも、うつの治療で大事なことは、焦らずゆっくりと休息をとってもらうことが重要であるという点です。ご家族に対して、「これらの症状は病気によるものであって怠けではない、叱咤激励するのは禁物」ということを説明することも重要です。温かく見守ってあげることが大事であるということですね。蔡先生がよく関西弁で言われる「ぼちぼち」というのが肝要ですね。
私も山口先生も、蔡先生から実に多くの事を教えていただきました。本日の対談でようやく気付いたことですが、蔡先生は個々の漢方の使い方といったことではなく、如何に自立して漢方診療を行えるようになり、何事も自分でものを考えていけるようになるかという「方法論」を、私たちに教えたかったのだと思います。今なお教えを請うことが出来る先生が居るということは、本当にありがたいことだと思います。

地域性もあるかもしれませんが、在宅の医療の需要が多くなってきております。
ご高齢の方達は、通院が困難で、地理的にアップダウンがけっこうきつく、車で診療所まで送り迎えできる環境にない場合は、どうしても在宅診療になってしまいます。近くの畑までぐらいなら動ける高齢者の方もおりますし、全く動けない寝たきりの高齢者の方もおります。そういうところに在宅で訪問し、漢方でいう益気補陽剤を投与しながら、鍼治療も実施して、それによって状態を悪くせずに、維持することができればと思います。これからも在宅医療に力を入れて行きたいですね。

西洋医学で「不定愁訴」と呼ばれている状態を最近よく診る機会があります。不定愁訴は、うつ病やパニック障害のようにはっきりした西洋医学的診断名が付けられないにも関わらず、症状は大いにあり、苦痛を伴い仕事や生活において支障をきたしており、治療の必要性が高い状態です。西洋医学的にはっきりとした病名が付かないことが多いですから、西洋医学的なEBMに基づく医療では治療がうまく進まないのです。そういう場合においては、とても漢方治療が馴染むのですね。不定愁訴は「病気になる手前の状態」にあたるのではないか?と考えています。これらのように病気になる手前の状態を漢方で治療することによって、病気になることを防げればと思い、漢方の大きな役割ではないかと思っています。
また、今年からは「漢方医学の教育」といった分野の活動を少しずつ始めつつあります。漢方初心者の方にどのように漢方を教えたらよいか?大変に悪戦苦闘していますが、蔡先生が私たちにどのように教えてこられたかを大変参考にさせていただいている次第です。

毎日、おおくの患者さんを治療しているうちに、ひとりの力では限界があると感じます。もっと自分が持つ東洋医学知識と臨床経験をより多くの人達に伝えていきたいです。これからも、医師・薬剤師・鍼灸師などに教えて行きます。
しかし、専門家向けだけでは足りません。今年10月から千林NHK文化センターで、一般の方達にも「家庭の東洋医学」を教えることになりました。医者から医者へ、鍼灸師から鍼灸師へと広げていくことと、一般の方達が自分の健康は自分で守る!というようなことを、もっと広げていきたいです。予防医学を目指して、臨床と教育に力を入れ、多くの人達の健康のために頑張りたいと思います。

漢方ナビは、この1年半の間、面白い企画だなぁと思って観させていただいていました。一般の方向けに、漢方をやさしく解説しているサイトは他にはあまりないですよね。とても意義深いものがあり、患者さんを含めた一般市民の方々に漢方のことを啓蒙していくということは、たいへん意味のあることだと思います。
ですから、これからも頑張って欲しいですね。

そうですね、向井先生の言うとおりだと思います。私のところにも漢方ナビを観て診察に来た方がいました。堺の方から、わざわざ来ていただいて、漢方にそれまで馴染みがなかったそうなのですが、漢方ナビを観て、漢方のことを知ったそうです。最初は奥さんが飲んでいたのですが、体調が良くなったので、旦那さんにも勧めたそうです。そうしたら旦那さんも体調が良くなって、今では、お二人とも漢方の大ファンになって、とても喜んでいますよ。

これからも、こういう対談を通して漢方をわかりやすく一般向けに、情報発信する企画は面白いかもしれませんね。それから、季節ごとに情報発信するのもいいかもしれないですね。今の季節だと、夏バテをテーマにしたり、冬はインフルエンザや冷え性をテーマにしたり、春は花粉症などなど、季節に応じた漢方に関する読み物は、とてもみなさんの役に立つし、また必要だと思います。そうすれば、その季節で注意することや、予防することがわかります。シリーズの読みものとしても面白いと思いますよ。

先生の略歴ご紹介

蔡 曉明(さい ぎょうめい)先生

1954年10月4日 中国江西省生まれ
13歳から中国鍼灸、漢方薬、民間療法、気功等を学ぶ
1982年 江西中医学院を卒業、同中医学部において医師・講師として勤務
1989年10月 大阪大学医学部整形外科へ中国政府派遣留学生として来日
1年間リハビリテーション医学を研修し、1990年10月より大阪医科大学において疼痛医学を3年間研修
1995年 日本鍼灸師資格を取得
1990年 12月から2003年3月末まで医療法人上山病院に勤務
2003年5月 蔡鍼灸整骨院開院
2003年8月 関西東洋医学臨床研究会主宰

※全ての情報は掲載時のものです。現在の状況とは異なる場合があります。

向井 誠(むかい まこと)先生

1962年 大阪府生まれ
1986年 大阪市立大学医学部卒業。同大学医学部神経精神医学教室入局
1991年 同大学大学院医学研究科卒業。学位(医学博士)取得
1998年 蔡曉明先生に東洋医学を師事
2002年 丹比荘病院に勤務
2003年 ムカイ・クリニック開院

※全ての情報は掲載時のものです。現在の状況とは異なる場合があります。

山口 竜司(やまぐち りゅうじ)先生

1990年 大阪市立大学医学部卒業
1992年 同大学医学部放射線医学教室入局
1993年 大阪府立羽曳野病院(現呼吸器・アルルギー医療センター)放射線科に勤務
1999年 山口診療所開院
2004年 蔡曉明先生に東洋医学を師事

※全ての情報は掲載時のものです。現在の状況とは異なる場合があります。