医療法人社団 朋佑会札幌産科婦人科 佐野 敬夫先生

漢方医

医療法人社団 朋佑会札幌産科婦人科

佐野 敬夫(さの たかお)先生

  • ※全ての情報は掲載時のものです。
    現在の状況とは異なる場合があります。

当時(平成7年)の札幌市において当地は産婦人科診療所の数がわずかで、人口もこれから増加し分娩数も増える予想があり、また、地価も比較的安かったからです。住んでいる人もわずかで、野原の真ん中にクリニックを建てたという感じでした。現在はおかげさまで近所にイトーヨーカドーやジョイフル、最近はヤマダ電機まで出現し、賑やかになりました。

産婦人科一般の患者さんと心身症の患者さんを診ていますが、悪性腫瘍の患者さんは総合病院へ紹介しています。年齢は全ての年齢にわたって診ています。分娩も年に700例ほどやっていますので平均での年齢層は一般の内科よりも低いかもしれません。
当院は心療内科も標榜しているため心身症の患者さんも受診されます。漢方はこういった患者さんや妊産婦の患者さんの風邪などによく処方します。

患者さんが安心して納得してもらう医療を心がけています。具体的には診療中に患者さんの笑顔が見られることを指標にしています。

女性を診ていると腹痛に瘀血が関与しているのを毎日のように体験します。瘀血に対しては漢方以外には対応できないといってもよいでしょう。また冷え性に対しても西洋薬と比べ様々な方剤があり、漢方は産婦人科の日常診療においてはなくてはならない存在です。
しかし漢方にとくにこだわっているわけではありません。目の前にいる患者さんに一番合っている治療法を考え、その結果漢方が選択されることがあるというだけです。患者さんによってはカウンセリングだけで終わる人もいれば、鍼治療をすることもあります。
初めての患者さんに漢方を処方するときは原則的に7日間の処方をします。風邪ならせいぜい2,3日分です。効果がなければ他の処方や西洋薬に切り替えることもあります。効きもしないのにダラダラと長期間処方することはありません。このコラムでは漢方薬の良い点を強調する例が多いと思いますが、西洋薬の方が錠剤であったりして患者さんによっては服用しやすい事も忘れてはいけないと思います。

医師になって3年目に出張した市立室蘭病院の先生たちが、漢方エキス剤を利用していたので自分も使ってみました。ビギナーズラックというか、妊婦さんの冷えに対して当帰芍薬散が、子宮筋腫の患者さんの腹痛が桂枝茯苓丸でピタリと治ったのがきっかけでのめり込みました。

71歳の女性が10年以上も下腹部痛に悩まされていて、あちこちの病院でも原因が分からず治療効果もなく当院に受診しました。桂枝茯苓丸や通導散でも効果がなく困っていましたが、大黄しゃ虫丸が手に入り処方したところ、2週間で痛みから解放され、初診時には荒んだ感じだったのが6ヵ月後にはおしゃれをして若々しくなったのには驚きました。最近、残念ながら大黄しゃ虫丸が手に入らなくなったので、台湾製の抵当湯エキス剤を使用しています。他にもいろいろとありますが、生後6ヵ月の赤ちゃんの頭部の湿疹が大学病院の皮膚科でも治らないと相談され、治頭瘡一方を処方したところ1週間ですっかり良くなったと喜ばれました。この方剤を処方したのは初めてでしたが大人にも応用できるそうなのでこれからも試してみたいと思っています。

スポーツにはあまり興味がなく時間もないので、自宅から職場までの3.5kmの道のりを歩いて通っています。また、週に1回はダンベルなどを利用して家で筋トレをしています。歯の健康には以前から関心を持っていましたが、向の歯科の先生が歯周病の予防に力を入れていて、半年に1回の定期健診および20分のブラッシングで最近やっと褒められるようになりました。危ない点は酒飲みで、年に何度か記憶にない行動をとることもありますが、γGTPは現在のところ正常です。週に2回ほどの当直が休肝日となっています。
臨床や対人関係などで決断に迷うとき、「孫子」を座右の書とすることでストレスを貯めることなく乗り切っています。また心身症の治療法の一つである交流分析も、対人関係において、診療および私生活でも役立っています。
趣味はほとんどなく読書くらいなものなので、「俺は趣味もなくつまらない人生を送っているなぁ」と愚痴ったところ、スタッフに「先生には東洋医学があるじゃないですか」と言われ、「そうか、俺の東洋医学は趣味か」と笑ってしまったことがあります。少ない趣味の読書としては最近、佐伯泰英の時代小説にはまっています。

好き嫌いはほとんどありませんが、しいて上げるとすれば蕎麦と豆腐です。蕎麦は「もり」、豆腐はそのまま醤油をかけて食べるのが好きです。
太りやすい体質なので、とにかく食べ過ぎないようにしています。また職業柄、早食いなので20回以上は噛むように心掛けております。

いつの間にかベテランと言われるようになりましたが、若い医師やスタッフに「あの先生はもう古い」と言われないように、初心を忘れないように進んで行きたいと思います。

先生の略歴ご紹介

札幌産科婦人科
佐野 敬夫(さの たかお)先生

昭和27年6月 小樽市生まれ
昭和54年4月 札幌医科大学卒、札幌医科大学産婦人科入局
昭和58年3月 札幌医科大学大学院卒
医学博士の学位を授与
昭和62年1月 道立江差病院産婦人科医長
兼、札幌医科大学産婦人科講座助手
昭和63年4月 道立衛生学院講師
兼、札幌医科大学産婦人科助手
平成元年10月 札幌医科大学産婦人科医局長
平成4年4月 総合病院北見赤十字病院産婦人科主任部長
平成8年4月 朋佑会札幌産科婦人科副院長
平成11年9月 朋佑会札幌産科婦人科院長

日本産婦人科学会 認定医
日本心身医学会 認定医
日本東洋医学会 指導医
日本女性心身医学査読委員
日本更年期学会員
日本死の臨床研究会北海道支部監査員
日本良道絡学会理事
北海道良導絡学会会長
北海道心身医学会評議員
札幌市産婦人科学会理事

 

※全ての情報は掲載時のものです。現在の状況とは異なる場合があります。