桃仁(トウニン)

バラ科

使用部位

モモの成熟した種子を乾燥させたもの。

特徴

春に白色から桃紅色の花を咲かせ、6月には実を結びます。果肉を食べると残るかたい核の中に、アーモンドに似た形の種子が入っていて、これが生薬の桃仁です。

作用

血のめぐりをよくして、腸をうるおす働きがあります。月経不順、月経痛を治し、便通を整えるのに効果的です。

メモ

モモの種子である桃仁は、女性の「血の道症」に多く用いられます。桃の葉は肌を美しくする効果があり、浴剤に使われています。女の子の祭りを「ももの節句」というように桃は女性と関わりが深いことがわかります。