桂枝加竜骨牡蛎湯
(けいしかりゅうこつぼれいとう)

特徴

不眠やイライラでストレスを感じやすい方向けの漢方薬「桂枝加竜骨牡蛎湯」

漢方では、「気」「血(けつ)」のバランスが悪いと、ささいなことが気になって落ち着かなくなったり、ちょっとしたことで興奮したりするなど、一般的に「神経質」といわれる状態になると考えられています。
「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」は、体のバランスを整える「桂枝湯」をベースに、「竜骨」と「牡蛎」を加えた処方。これらが一緒に働くことで、神経の高ぶりを鎮めて、不安を取り除き、「気」や「血(けつ)」を補ってバランスを整えて、不安定な精神を落ち着かせるものです。
神経症をはじめ、神経の高ぶりによる子どもの夜泣きや夜尿症などにも使用されます。また、眠りが浅い、夢見が多いなどの方にも使われる処方となっています。漢方でいう、「気逆」を改善する処方の一つで、下腹の腹直筋に緊張があり、比較的虚弱な体質の方に向くとされている薬です。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

大棗(タイソウ) 生姜(ショウキョウ) 甘草(カンゾウ) 桂皮(ケイヒ) 芍薬(シャクヤク)

※生薬の画像のクリックで、漢方薬草図鑑の情報をご確認いただけます。