苓桂朮甘湯
(りょうけいじゅつかんとう)

特徴

朝起きにくい、目まいや立ちくらみに悩む方向けの漢方薬「苓桂朮甘湯」

「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」は、自分や周囲がグルグル回る感覚がある方、フラフラしてまっすぐ歩けなくなることがあるという方、ストレスをためやすい方などにおすすめの医薬品です。
漢方では「水(すい)」の代謝が悪くなり、「水(すい)」が体の上のほうでたまって「気」のめぐりをさまたげると、めまいが起こると考えられています。
「苓桂朮甘湯」は、「気」を補ってその上昇を助けるとともに、たまった「水(すい)」をとり除く処方。一般に、体内に水分が余ることで起こると考えられる、めまい、立ちくらみ、頭痛、耳鳴りなどに作用します。また、尿量を増やして余った水分を出し、滞った「水(すい)」の流れを整える処方です。「心(しん)」にもはたらき、動悸や息切れなどを改善します。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

茯苓(ブクリョウ) 甘草(カンゾウ) 桂皮(ケイヒ) 白朮(ビャクジュツ)

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