補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)

特徴

だるくて疲れやすい方向けの漢方薬「補中益気湯」

「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」は、生命活動のエネルギーである「気」の量が不足した「気虚(ききょ)」の状態の方に用いられる処方です。「気」は、人の体を支えるすべての原動力のようなものなので、「気」が不足している方は電池が切れた携帯電話のようなものです。機能は壊れていないのに、動力(気)がないので動けないのです。
「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」は、“中(体の内側)を補い気を増やす”という意味で名付けられています。胃腸のはたらきを高め、食欲を出すことで「気」を増やし、「気」を上のほうに動かしてめぐらせることで、元気を補い、胃腸の消化・吸収機能を整えて疲れを改善していく処方です。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

黄耆(オウギ) 大棗(タイソウ) 升麻(ショウマ) 当帰(トウキ) 陳皮(チンピ) 生姜(ショウキョウ) 甘草(カンゾウ) 柴胡(サイコ) 人参(ニンジン) 白朮(ビャクジュツ)

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