芍薬甘草湯
(しゃくやくかんぞうとう)

特徴

足のつり、こむらがえりしやすい人向けの漢方薬

「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は、一般的に筋肉がけいれんして、急に強い痛みが出た方、運動中や就寝中に足がつる方、たまに運動するとこむらがえりや腰痛を起こす方などにおすすめの漢方製剤です。
筋肉がつった状態は、「気」と「血(けつ)」が一時的に不足している状態。言い換えれば、動力と栄養分が足りなくなった状態というのが漢方の考え方です。激しい運動をしてたくさん汗をかいたときや、就寝前に起こりがちな足のつり(こむら返り)には、不足した動力と栄養分を補給することで対処します。
「芍薬甘草湯」は、不足してしまった「気」と「血(けつ)」を補い、筋肉の急なけいれんを鎮める作用のある処方です。他に、筋肉のけいれんを伴う腹痛や腰痛にも効果があるのもポイントのお薬です。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

甘草(カンゾウ) 芍薬(シャクヤク)

※生薬の画像のクリックで、漢方薬草図鑑の情報をご確認いただけます。