猪苓湯
(ちょれいとう)

特徴

頻尿、残尿感などの排尿トラブルに悩んでいる方向けの漢方薬「猪苓湯」

漢方では、膀胱で炎症が起こるのは、外から入り込んだ悪いもののせいで、尿が出にくくなり、尿によって悪いものを洗い流せなくなるためだと考えます。そのため、排尿の際に痛みが起こったり、排尿しても出し切っていないような残尿感が起こったりすることがあります。
私たちの体に腎・膀胱の疾患があったり、体の臓器や組織などに水分が停滞して特定の箇所に偏在していたり(漢方ではこれを「水湿」といいます)、また尿路に炎症があったりなどすると、尿量が減少し、尿が出にくく排尿痛や残尿感など排尿異常の症状が現れます。
「猪苓湯(ちょれいとう)」は、尿量を増やして悪いものを洗い流す力を高める作用がある処方です。「猪苓湯」は、一般に排尿トラブルに広く用いられる医薬品で、排尿異常や口の渇きがある人の排尿困難、排尿痛、残尿感などを改善する漢方製剤です。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

猪苓(チョレイ) 茯苓(ブクリョウ) 滑石(カッセキ) 沢瀉(タクシャ) 阿膠(アキョウ)

※生薬の画像のクリックで、漢方薬草図鑑の情報をご確認いただけます。