半夏厚朴湯
(はんげこうぼくとう)

特徴

ストレスがあり、のどに異物感がある人向けの漢方薬「半夏厚朴湯」

漢方薬の「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」は、病院で検査をしてもとくに体に異常は見つからないのに、のどに何かつまった感じがする方、つい咳払いをしてしまうという方、体を動かす機会が少なく、ストレスをためがちな方などにおすすめです。
漢方では「気(き)・血(けつ)・水(すい)」がバランス良くめぐって健康を保っていると考えます。なかでも「気(き)」は、エネルギーのように、目には見えませんが、人の体を動かすすべての原動力のようなものです。疲労やストレスは、「気(き)」のめぐりを邪魔してしまうと考えられています。とくに、のどの部分の「気(き)」のめぐりが滞ると、のどに何かつまった感じがしたり、異物感を覚えたりするようになります。体を動かす機会が少ない方は、「気(き)」がめぐりにくく、この症状はますます悪化してしまいますので注意が必要です。漢方薬の「半夏厚朴湯」は、「気(き)」のめぐりを良くして、のどのつかえ感や異物感を改善する処方です。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

半夏(ハンゲ) 生姜(ショウキョウ) 茯苓(ブクリョウ)

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