加味逍遙散
(かみしょうようさん)

特徴

女性特有の症状や、心身の不調の改善に効果的な漢方薬「加味逍遙散」

漢方製剤「加味逍遙散(かみしょうようさん)」は、「血(けつ)」の不足から「気」が余り、たまった「気」が熱に変わってさまざまな症状を引き起こしている方に向いている処方です。
「気」が熱に変わると、暖房で暖められた空気と同じように、体の上に上がっていきます。「加味逍遙散」は、この上昇した「気」を下に降ろして全身にめぐらせるとともに、たまった熱を冷やし、さらに、不足している「血(けつ)」を補うことで、体のバランスを整える漢方処方です。とくに、「肝」に異常があり、交感神経が興奮したことによるイライラ、不眠症などの中高年女性の方の神経症状によく用いられます。また、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

薄荷(ハッカ) 牡丹皮(ボタンピ) 当帰(トウキ) 柴胡(サイコ) 芍薬(シャクヤク) 芍薬(シャクヤク)

※生薬の画像のクリックで、漢方薬草図鑑の情報をご確認いただけます。