普段から貧血気味で、生理の後半にシクシクと痛みます…

毎月のことだけに身に応える「生理痛」症状を改善して痛みからの解放を

毎月、生理痛がひどくて仕事に支障をきたす人も多いと思います。痛みを緩和して、生理中も快適に過ごすために効果的な漢方薬についてご説明しましょう。

Q普段から貧血気味で、生理の後半にシクシクと痛みます

妹の生理痛は私とは逆に、生理の後半にシクシクと痛むそうです。普段から貧血気味で青白い顔色をしていますが、妹に効果的な漢方薬はありますか?

A栄養不足タイプは『当帰芍薬散』

妹さんの場合は生理痛を引き起こすもうひとつの原因 “栄養不足”タイプです。体内の栄養物質そのものが不足しているために、子宮への供給も不足するのです。もともと体が虚弱な人、慢性病で体力が弱っている時などに起こりやすくなります。

このタイプは生理の後半に痛むことが特徴で、綿々痛といってシクシク痛みます。随伴症状として顔色が青白い、貧血気味、冷え症タイプなどが目安になります。治療には栄養物質を増やす 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) が適しています。 なお、生理痛が“血液循環不良”か“栄養不足”か迷った時は、痛みの強弱と痛む時期をポイントに漢方薬を選ぶとよいでしょう。

生理痛を意識しすぎると、かえって痛みが強くなります。生理は健康のバロメーターであり長い付き合いでもあるわけで、気分転換やリラックスを心掛けることも大切です。

漢方メモ

漢方で考える生理痛のタイプ

<血液循環不良タイプ>
生理の前から痛む
アザやシミができやすい
顔色、唇が暗紫色
刺すような強い痛み(刺痛)

<栄養不足タイプ>
生理の後半に痛む
顔色が青白い
冷え症タイプ
シクシク痛む(綿々痛)