六君子湯
(りっくんしとう)

特徴

食欲不振などの胃腸の調子を良くしたい人向けの漢方薬「六君子湯」

“胃の調子が悪く、病院に行っても異常が見つからない”という場合は、一般的にもともとの胃腸のはたらきが弱っていることが考えられますので、注意が必要です。これは、胃腸が疲れてしまい、胃腸で生み出される「気」が少なくなっている状態だと漢方では考えます。
「六君子湯(りっくんしとう)」は、「気」の流れが滞って胃腸の機能がトラブルを起こしているときに、「気」を補ってめぐらせる処方で、胃腸のはたらきを高める作用があり、胃の痛みやもたれなどの不快感を改善する医薬品です。食欲がわかない、吐き気がするといった症状の他、胃がもたれる(消化不良)、胃が痛い(胃痛)、胸やけがするなど胃腸が弱っている方に処方されます。「六君子湯」は、8つの生薬(人参、半夏、茯苓、白朮、大棗、陳皮、甘草、生姜)の作用で、胃の痛みなどの原因となる胃の排出機能を整えます。冷え症気味で比較的体力が低下している方におすすめできる漢方製剤です。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

茯苓(ブクリョウ) 陳皮(チンピ) 半夏(ハンゲ) 生姜(ショウキョウ) 甘草(カンゾウ) 人参(ニンジン) 白朮(ビャクジュツ)

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