十味敗毒湯
(じゅうみはいどくとう)

特徴

皮膚炎など、化膿しやすい人向けの漢方薬「十味敗毒湯」

「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」は、蕁麻疹(じんましん)や湿疹が出た方、膿をもつような皮膚疾患ができたばかりの方などにおすすめの医薬品です。
「十味敗毒湯」は、患部が湿潤型でじゅくじゅくしているときに、たまっている「水(すい)」や熱を発散させて、肌を正常にしていく作用のある処方です。一般的に膿が出るような皮膚症状を改善するため、湿疹、蕁麻疹、にきび、水虫などに使われます。体力中等度の方に向いている漢方薬です。11種類の生薬から構成されるこの薬は、日本の有名な江戸時代の医師、華岡青洲が中国の処方を応用し、日本人向けに創った薬として広く使われています。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

桔梗(キキョウ) 川芎(センキュウ) 生姜(ショウキョウ) 防風(ボウフウ) 荊芥(ケイガイ) 茯苓(ブクリョウ) 甘草(カンゾウ) 柴胡(サイコ) 甘草(カンゾウ) 柴胡(サイコ)

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