柴胡加竜骨牡蛎湯
(さいこかりゅうこつぼれいとう)

特徴

精神的に不安定・なかなか眠れない方向けの漢方薬「柴胡加竜骨牡蛎湯

「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」は、仕事や人付き合いなどでイライラし、思い悩んでしまう方、テスト前や試合前などに緊張して眠れない方などにおすすめの医薬品です。
漢方では、眠りには「気」が関連していると考えます。たとえば、赤ちゃんがたくさん寝られるのは、「気」が十分に足りていて、体の中をきちんとめぐっているからです。
ところが、大人になるとさまざまな情報にさらされ、疲労や精神的ストレス(不安)といったものが増えてきませんか? 疲労やストレスは「気のめぐり」を邪魔してしまうものです。「気」がめぐらないと体に熱がこもり、こもった熱は頭に昇って脳を疲れさせてしまいます。
「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、「気」をめぐらせ、体にこもった熱を冷ますとともに、心を落ち着かせるのがポイントの処方で、脳の興奮からくる不眠を改善する作用のある漢方製剤です。

漢方セラピー「漢方薬名解説」より引用

構成生薬と薬能

半夏(ハンゲ) 大黄(ダイオウ) 大棗(タイソウ) 茯苓(ブクリョウ) 生姜(ショウキョウ) 黄芩(オウゴン) 桂皮(ケイヒ) 柴胡(サイコ) 人参(ニンジン)

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