第七十六回 工藤内科 工藤 あき先生

略歴

工藤 あき先生写真

副院長: 工藤 あき(くどう あき)先生
 
≪テレビ出演≫
・NHK『ひるまえほっと』
・フジテレレビ『ホンマでっか!?TV』
・テレビ朝日『ワイドスクランブル』
・テレビ朝日『スーパーJチャンネル』
・テレビ朝日『グッドモーニング』
・韓国SBS『日曜特選「乳酸菌」』

  『ホンマでっか!?TV』消化器評論家。

一般内科医として地域医療に貢献する一方、消化器内科医として、腸内細菌・腸内フローラに精通、腸活×菌活を活かしたダイエット・美肌・エイジングケア治療にも力を注いでいる。

また、漢方医として「植物由来で内面から美しく」をモットーに、日本でのインナーボタニカル研究の第一人者としても注目されている。

NHK『ひるまえほっと』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』、テレビ朝日『ワイドスクランブル』などテレビ、書籍、雑誌監修などメディア出演多数。

その美肌から「むき卵肌ドクター」の愛称で親しまれている。2児の母。

日本内科学会・日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会・日本東洋医学会・日本肥満学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・日本内科学会認定医。

ナビゲーター:奈美

皆さんお久しぶりです!季節の変わり目で不調気味の奈美です。
食欲がなかったりなかなか寝付けなかったりする日が続いて、なんだか免疫力が落ちてしまっている気が・・・
免疫力を高めることは、感染拡大が続いている新型コロナウイルスの予防にも繋がるといわれていますので、今回は、昨年も工藤 孝文先生のインタビューでお伺いしました、福岡県みやま市「工藤内科」副院長の工藤 あき先生に、免疫力を高める漢方や食事について教えていただきました!!

工藤内科写真:外観 工藤内科写真:内観


工藤先生にインタビュー

奈美:

本日のテーマは「免疫力」ということで、早速先生に漢方と免疫力の関係についてお話をお伺いしていきたいと思います!

先生:

漢方は、「体質を改善して自然治癒力を活性化すること」を得意としています。自分の体質に合った漢方を服用すると、自然治癒力の主力部隊である免疫システムが活性化して、免疫力アップが期待できるといえます。

奈美:

漢方の得意分野なのですね!免疫力アップに特に効果的な漢方はありますか?

先生:

漢方はそれぞれの体質などによって処方が変わるのですが、一般的に、「人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)」と「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」が免役力アップに効果的だといわれています。服用することによって、免役システムの中で重要な役割を担っている「NK(ナチュラルキラー)細胞」の働きが向上して免疫力が改善するということが明らかになっています。

奈美:

「人参養栄湯」と「補中益気湯」では何か違いはあるのですか?

先生:

「人参養栄湯」と「補中益気湯」共通の効果としては、消化器系の働きを高めて、漢方でいう「気(※注)」である活力やエネルギーを補います。「人参養栄湯」はそれに加え、血液が酸素や栄養分を全身に運ぶ働きを助け、漢方でいう「血(※注)」を補い、栄養状態の改善効果も期待できます。

奈美:

食欲が落ちてしまっているので、漢方の力を借りてエネルギーを補いたいと思います!次に、免疫力を高める食事のポイントについて教えてください。

先生:

免疫力を高める食事のポイントは、腸内環境を改善する食材をとるよう心掛けることです!腸には、全身の免疫細胞の約7割が集まっているといわれていて、この免疫細胞を活性化するためには、腸内細菌の数を増やし、バランスを整えることが重要です。

奈美:

全身の7割の免疫細胞が腸に集中しているなんて、驚きました!!腸内環境を改善するためには、何をしたら良いのでしょうか?

先生:

写真:工藤 あき先生 腸内細菌は、大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に分けられ、免疫細胞を強化してくれるのが「善玉菌」、免疫細胞を弱体化させるのが「悪玉菌」、どちらにも当てはまらないのが「日和見菌」です。「善玉菌」:「悪玉菌」:「日和見菌」のバランスが、2:1:7というのが理想的な腸内環境だといわれています。「日和見菌」は「善玉菌」と「悪玉菌」優勢の方の味方をしますので、「善玉菌」を増やし、「日和見菌」を味方につけるためには、「善玉菌」を多く含む発酵食品を積極的にとることが大切です。具体的には、納豆や味噌などの大豆発酵食品、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、漬物、キムチ、麹などがおすすめです。急に食べ始めてもすぐに免疫力がアップするわけではないので、継続してとることを心掛けてください。

奈美:

毎日の食事に発酵食品を取り入れてみようと思います!継続することが大切なのですね!発酵食品以外に、おすすめの食材はありますか?

先生:

免疫力アップに最適な食材とおすすめの食べ方を紹介します!

*ショウガ
ショウガはさまざまな漢方薬に生薬として含まれており、漢方でいう「気・血(※注)」であるエネルギーや血液・栄養の不足を補って、血のめぐりをよくしてくれます。また、ショウガに含まれる「ジンゲロール」という成分は、身体を温め、免疫力を高める作用があります。
おすすめの食べ方:
温かい生姜湯、緑黄色をたくさん入れた生姜鍋や生姜スープ など

*シソ
シソは古くから中国でさまざまな効能をもつ生薬として使われており、漢方でいう「気(※注)」の滞りを改善して疲労回復や免疫力を高める作用があります。また、赤ジソに含まれる「シソニン」という成分は、過剰に反応する免疫力を正常に戻し、アレルギー症状を抑える働きもあるといわれています。
おすすめの食べ方:
細かく刻んで薬味、梅肉やキュウリとの和え物 など

*シイタケ
シイタケは、「香蕈(コウシン)」とよばれる生薬で、漢方でいう「気※注」を補い、栄養とエネルギー不足の身体を補強して、体力や免疫力を上げる効果があります。
おすすめの食べ方:
ブロッコリーやニンニク、鮭との炒め物、湯豆腐やシイタケの肉詰め など

奈美:

どれも漢方の生薬としても使われているのですね!!おすすめの食べ方がどれも美味しそうで、食事を楽しみながら免疫力を高めていけるのは嬉しいですね。先生は日々の食事で気をつけていらっしゃることはありますか?

先生:

和食を中心に、旬のもの、薄味を心掛けています。

奈美:

旬の食べ物は素材そのものの味が濃く、栄養価が高いと聞いたことがあります。また、新型コロナウイルスの影響で自粛生活が続き、お花見や海水浴など季節のイベントができなかった方も多いと思うので、旬の食べ物を食べて少しでも季節を感じられたら良いですよね!

先生:

最後に、私たちの身体の免疫システムで重要な役割を果たしている「NK(ナチュラルキラー)細胞」の弱点について、お話させてください。「NK(ナチュラルキラー)細胞」は、ストレスに弱く、強いストレスがかかり続けてしまうと、働きが悪くなるといわれています。
そこでおすすめしたいのは、「思いっきり笑うこと」です!!笑うと、免疫システムをコントロールしている間脳に興奮が伝わり、ペプチドという物質が分泌されます。ペプチドは血液やリンパ液にのって全身をめぐり、「NK(ナチュラルキラー)細胞」の表面に付着することで、細胞の働きを活性化させます。私のストレス解消法は家族や子供たちと遊ぶことなのですが、自然と笑顔になれて、免疫力もアップしていると思います!

奈美:

ストレスは万病の元ともいいますよね・・・笑うことは、ストレス発散と免疫力アップ、一石二鳥の効果があるのですね!!最後に、先生のモットーや、今後目指す医療について、お伺いできますでしょうか。

先生:

私のモットーは「病気をみる」のではなく「1人の人間として患者さんをみる」 です。総合的に患者様をみることを、いつも意識して日々の診療に励んでいます。西洋医学と東洋医学をあわせた統合医療・ハイブリッドな医療を提供していきたいと思っています。

奈美:

本日はお忙しいところ、ありがとうございました!大変勉強になりました!

注※:インタビュー中に出てきました漢方で用いられる「気」「血」というワードについては、漢方ナビ内「からだを作る三要素 気・血・水」をご確認ください。


取材後記

今回は、新型コロナウイルス感染拡大にともなう特別企画として、NHK『ひるまえほっと』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』などメディアにも多くご出演中の工藤 あき先生に、免疫力アップのポイントを教えていただきました。すぐに日常生活に取り入れられるようなものばかりでしたので、私も免疫力アップのために、まずは食事から見直してみようと思います!!

■今回の取材先

工藤内科
〒835-0013 福岡県みやま市瀬高町太神1334-1
TEL:0944-63-7711
FAX:0944-63-7741
URL:http://www.kudonaika.com/

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    現在の状況とは異なる場合がありますので予めご了承ください。

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